2024年 大学入試共通テスト(英語)

共通テストが先週行われましたが、英語の問題が難しくなったと言われています。
独自の二次試験を行わない大学が増えたため、選抜試験的な要素も加味されているようです。各問題の内容は例年どおりか若干、難しくなっている感覚でした。ただ過去最大の文章量と国語的な読解力を要求される問題により、80分という時間内に全て解答するのは難しく集中力も必要だと感じました。

リーディングについて
全体の語数は6,127語で、昨年度と比較して100語程度増加しました。昨年同様、幅広いテーマの英文が出題され、身近な題材から説明文まで幅広い内容が含まれています。解答には与えられた英文から迅速に必要な情報を読み取る能力が求められます。第5問では、過去2年間出題されなかった物語文が登場し、3ページにわたる小説で、3人の登場人物の関係が描かれました。現在と過去が交錯した書き方であり、読解力を要求される国語の小説問題に類似した難しい問題でした。
語数はセンター試験では例年4,000-4,500語の分量でしたが、2021年共通テストになってからは増加傾向です。
2021年(2020年度):約5,500語
2022年(2021年度):約6,000語
2023年(2022年度):約6,000語
2024年(2023年度):約6,200語
今後の傾向は不明ですが、問題を解く時間を加味すると40分で6,000〜6,300語を読む能力が重要になります。高校生の平均読書速度は75wpmと言われています。今回の共通テストではこの速度だと、読むだけで約82分かかる計算です。40分で問題を読むには150wpmの英語読解スピードが必要です。このスピードに慣れるには少しでも早く長文読解・リスニング演習・英会話を始めることが必要だと思います。
wpmとはwords per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のことです。この速度は速読聴英語を開発している日本速脳速読協会のサイトで測ることができますので、ぜひ測ってみてください。
英語総合読解力測定メジャーさん(難易度によってwpmは変わります)

リスニングについて
昨年同様、イラスト・表・グラフなどを含む問題が多く出題され、情報整理力が必要でした。音声を聴いて内容を正しく理解することはもちろんですが、問題用紙に与えられている英文やグラフなどをスピーディーに読み取って解答する問題もあります。読み上げ語数は1,544語で、昨年とほぼ変わりませんでした。1回再生で聴き取りが必要なリスニング配点が6割となっており、高いリスニング力が求められました。

共通テストの内容から対策を挙げてみました。

ー日頃から英語のニュースや資料を読んで英文に触れる機会を増やす
共通テストでは単なる英文だけでなく、図表の読解なども多数出題されます。今回はプレゼンテーションのスライドを完成させる問題が出題され、専門的な内容の説明文を正しく読み取り、まとめる能力が求められました。中学生から簡単な文章でいいのでニュースや資料を英語で読む機会を作りましょう。

ー効率的な英語学習法を取り入れる
まずは単語を覚えていくことが重要です。同じ単語帳を根気強く使い続けて、意味を覚えていきます。次に問題を解いていくことをしましょう。コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士によると、最も高いパフォーマンスを発揮できるインプットとアウトプットの比率は3:7だと言われています。例えば、10時間の勉強時間があるとすれば、インプットの3時間を単語や文法の暗記に、残りの7時間を問題を解いたり英会話を通じてしてアウトプットに費やすようにします。短期記憶だけでなく、長期記憶としても身につきます。

ー英語で、会話をする 考えることに慣れる
精読や問題の解き直しはもちろん重要ですが、より英文を早く正確に読むためには英会話などで英語そのものに慣れることが不可欠です。例えば"English"という単語を"英語"という日本語に変換して考えるのではなく、英語のまま捉えられるようにしましょう。繰り返された単語やフレーズは日本語に置き換える必要がなくなります。"Hello"という言葉は、日本語にして考えなくても皆さん意味を理解し使うことができます。文章を読んで問題を解くだけでは、効率的な能力向上には至りません。英会話の授業でリスニング力を鍛えるだけではなく英語で考える力を養うことがとても重要です。

ー英語を聞く習慣をつける
日常的に英語の音声コンテンツに耳を傾けることが重要です。ポッドキャストやオーディオブック、Tiktok、英語の音声付き教材など、さまざまな音声コンテンツを活用しましょう。また、英語の映画やドラマを視聴する際には、音声を英語で聞くことも効果的です。定期的にリスニングの練習を行い、異なるアクセントやスピードの英語に慣れるよう努めましょう。

大学入試共通テストを解いてみたい方はお声かけください。
寺子屋にプリントアウトしてあります。

  2022年度共通テスト
平均点
2023年度共通テスト
平均点 [中間集計]
前年差
リーディング 53.81 51.54 -2.27

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です